北町貫多が同人誌に発表した小説が、大手文芸誌「文豪界」に転載された。37年の人生において初めて訪れたチャンスをものにするべく、苦悩しながらも奮闘する作家前夜の日々を描く。『文學界』掲載の未完の遺作を書籍化。