不世出の絵師、河鍋暁斎が死に、これまで家の中で辛うじて保たれていた均衡が崩れた。一門の行末は、娘とよ(暁翠)の双肩にかかっているのだが…。激動の時代を生き抜いた女絵師の一代記。『別冊文藝春秋』連載を書籍化。